フレッツ光では、開通工事と合わせて、インターネットの接続に必要な「モデム」という機器が貸し出されます。
「設定や故障の際の交換はどうすれば良いのか」など気になっている方もいるでしょう。
ルーターなどと比較すると馴染みが薄く、調べるのも中々難しいのが実際のところだと思います。
本記事では、フレッツ光の「モデム」の詳細や交換方法、設定方法などを詳しく解説してきます。
モデムについての気になる疑問を解決してきましょう。
「モデム」とは?

光回線をインターネットに接続するためには、光信号とデジタル信号を相互に変換する装置である「モデム(ONU)」が必要になります。
フレッツ光では、開通工事と合わせてモデム(ONU)設置されます。
無料で貸し出されるものなので、毎月のレンタル料金は特にかかりません。
ちなみに厳密に言うと、ADSLやCATVなどで使用するのが「モデム」、光回線で使用するのが「ONU」となります。
モデム |
・ADSLやCATVなどで使用 ・アナログ信号とデジタル信号を相互に変換 |
---|---|
ONU |
・光回線で使用 ・光信号とデジタル信号を相互に変換 |
ただし、一般的にはONU=モデムとして言葉が使われることが多いです。
この記事ではフレッツ光を調べている方に向けて、「ONU=モデム」として解説を進めていきます。
●WiFiを使うためにはモデムの他に「ルーター」が必要
WiFiで無線通信をするためには、モデムの他に「ルーター」が必要となります。
モデムにはLANポートがあり、LANケーブルでパソコンと繋ぐことで、ルーターなしでもパソコンをインターネットに接続すること自体は可能です。
ただし、モデムだけではWiFiを使って無線でパソコンやスマートフォンをインターネットに繋ぐことはできません。
ルーターを別途用意する必要があります。
フレッツ光でルーターを用意する方法としては、WiFiや光電話に対応した「ホームゲートウェイ(+無線LANカード)」をフレッツ光からレンタルするか、自前で購入するかの2通りです。
ホームゲートウェイのレンタルは、基本的には有料となります。
初期費用を抑えるためにレンタルするのか、長期的に長い目で見て安く済むように購入するのか、目的に合わせて選んでいきましょう。
フレッツ光ではモデムを交換できる

モデムが故障してしまった場合には、フレッツ光に問い合わせをすれば交換が可能です。
また、モデムが古くなって接続が不安定になってしまった場合も、問い合わせをすれば交換をしてもらえる可能性があります。
●モデムを交換する際の流れ
交換の流れは、フレッツ光に問い合わせをした後、自宅にスタッフが派遣され、スタッフが機器の状況を確認してから交換の可否について判断します。
自然故障であればすぐに交換して貰えますが、機器側に問題が無かったり、利用者側に過失があったりする場合には、技術派遣料が発生する可能性があります。
モデムが故障した際のフレッツ光の問い合わせ先

モデムが故障した際の相談窓口は以下の通りです。
窓口の営業時間は24時間ですが、故障修理などの対応時間は、9:00~17:00となります。
修理を依頼する方は、受付時間に時間に注意してください。
エリア | 電話番号 | 受付時間 | |
---|---|---|---|
故障についての問い合わせ | 東日本 | 0120-000-113 |
24時間受付 ※故障修理などの対応時間は9:00~17:00 |
西日本 | 0120-248-995 |
24時間受付(音声ガイダンスによる録音受付) ※故障修理などの対応時間は9:00~17:00 |
なお、NTT西日本については音声ガイダンスによる録音受付です。
オペレーターが録音内容を確認後、順次呼び返しにて対応する形となります。
NTT東日本については、9時~17時の時間帯はオペレーターによる受付、17時~翌朝9時の時間帯は録音による受付となります。
モデムの設定方法

モデムの設定などの初期設定は、フレッツ光から配布される「インターネット設定ガイド」をもとに設定を進めていけば完了できます。
インターネット設定ガイドは、東日本では開通前に送付、西日本では工事日に担当者から受け取ります。
本記事でも、モデムの設定を含めたインターネットの接続設定の流れを簡単にご紹介してきます。
流れは以下の通りです。
- 必要なものを準備する
- 接続パターンを確認
- モデムを接続する
- 簡単セットアップツールを使って初期設定をする
まず、開通工事の前に、以下の接続のために必要なものを準備しておきましょう。
- パソコン
- LANケーブル
- モデム(+電源アダプター)
- 光コード
また、合わせて接続パターンも確認しておきましょう。
NTT東日本で契約の場合、「開通のご案内」から接続パターンを確認できます。
NTT西日本の場合は、届いた機器や申し込み内容から接続パターンを確認します(インターネット設定ガイドを参照)。
続いて、モデムを光コンセントやパソコンと接続します。
派遣工事の場合はホームゲートウェイと光コンセントの接続は工事担当者が実施してくれますが、無派遣工事の場合は、機器の接続は全て自分で行います。
機器の接続方法は、接続パターンによって異なります。
一例として以下を紹介します。
インターネット設定ガイドなどを参考に順次進めていきましょう。
- ONUの蓋を外す
- ONUに光配線コードを繋ぐ
- 光コンセントに光コードを繋ぐ
- ONUをLANケーブルでパソコンと繋ぐ
- 電話機を繋ぐ(ひかり電話を利用の方のみ)
- ONUに電源を入れる
- 接続完了
最後に「簡単セットアップツール」をダウンロードして初期設定を行います。
インターネット設定ガイドに記載のURLからダウンロードを行い、手順に従って設定を完了させましょう。
以上で手続きは完了です。
モデムを使用する際の注意点

モデムを使用する上での注意点として、以下の3点があります。
それぞれ見ていきましょう。
●インターネットに繋がらない場合はモデム以外の原因も確認する
インターネットに接続できなくなった際に、真っ先にモデムの故障を疑う方もいるかもしれません。
実際には、接続できない理由として、フレッツ光自体の通信障害やルーターの故障なども考えられます。
インターネットが使えなくなった時は、1つずつ原因をあたってみるようにしましょう。
●モデムの設定に不安があれば「セットアップサービス」を検討する
フレッツ光では、有料でインターネット接続設定の「セットアップサービス」があり、設定をスタッフにお任せすることもできます。
設定を自分で行うのが不安な方は、こちらのサービスの利用を検討してみると良いでしょう。
インターネット接続設定のセットアップサービスの料金は、東日本、西日本共通で3,300円(税込)となります。
●解約後にはモデムの返却が必要
モデムは、解約後に返却が必要です。
モデムは貰えるものではなく、あくまで貸与されているものなので、解約後はきちんと返却までを済ませるようにしましょう。
まとめ
モデムは光信号とデジタル信号を変換する機器で、インターネットを使うために必須となります。
モデム単体でもLANケーブルでパソコンと接続できますが、WiFiで子機と繋ぎたい場合には別途ルーターが必要です。
なお、故障の際には、フレッツ光の故障対応の窓口から交換の申し入れができます。
故障の際は、受付時間など確認の上、問い合わせをしましょう。
設定については基本的には「インターネット設定ガイド」をもとに進めていけば完了できます。
記事の中でもモデムの設定の流れを紹介しているので、ぜひ合わせて参照してみてください。