スマートフォンの料金プランを見直す際に、プランの違いが分からず迷っている方は多いのではないでしょうか。
KDDIが提供するpovo(ポヴォ)は、2021年9月に大幅なリニューアルを行い、povo1.0から基本料金0円のpovo2.0へと進化しました。
この記事では、povo1.0と2.0の具体的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、乗り換え手順まで詳しく解説します。
2025年最新の情報をもとに、あなたに最適なプランの選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
povo(ポヴォ)とは?1.0と2.0の基本的な違い
povo(ポヴォ)は、KDDIが2021年3月にスタートしたオンライン専用の料金プランです。
povoの基本概要
povoは「au」ブランドから独立した、オンライン専用のモバイルサービスとして誕生しました。
従来の携帯電話会社とは異なり、店舗でのサポートを一切行わず、すべてオンラインで完結することで低価格を実現しています。
またau回線を使用しているため、全国幅広いエリアで安定した通信品質を提供しており、5G通信にも対応しています。
povo1.0とpovo2.0の違い
povo1.0と2.0の最も大きな違いは、料金体系とプラン構造です。
povo1.0は月額2,728円で20GBのデータが使える固定プランでしたが、povo2.0では基本料金が0円となり、必要に応じてデータ容量や通話オプションを「トッピング」として購入する形になりました。
また契約可能年齢も変更され、povo1.0は20歳以上だったのに対し、povo2.0では13歳以上から契約可能になっています。
auのオンライン専用ブランドとしての位置づけ
povoは、auのオンライン専用ブランドとして位置づけられています。
ドコモのahamo、ソフトバンクのLINEMOと並ぶ「キャリアのオンライン専用プラン」の一つです。
auショップでのサポートは受けられませんが、そのぶん低価格でau品質の回線を利用できるのが魅力のひとつです。
povo1.0と2.0の料金・サービス内容の違いを徹底比較
ここでは、povo1.0と2.0の具体的な違いを詳しく比較していきます。
基本料金の違い
項目 | povo1.0 | povo2.0 |
---|---|---|
基本料金 | 2,728円 | 0円 |
月間データ容量 | 20GB | 0GB(トッピング制) |
データ容量超過時速度 | 最大1Mbps | 最大128kbps |
契約可能年齢 | 20歳以上 | 13歳以上 |
povo2.0の最大の魅力は、基本料金が0円である点です。
ただし、0GBのため実際に使用するには必要に応じてデータトッピングを購入する必要があります。
データ通信の仕組み
povo1.0は従来通りの月額定額制で、毎月20GBのデータ容量が付いてきます。
一方、povo2.0は完全トッピング制を採用しており、以下のようなデータトッピングから自由に選択できます。
- データ追加1GB(7日間):390円
- データ追加3GB(30日間):990円
- データ追加20GB(30日間):2,700円
- データ追加60GB(90日間):6,490円
- データ使い放題(24時間):330円
このトッピング制により、月によってデータ使用量が大きく変わるユーザーは無駄なく利用できます。
通話・SMSの利用条件
通話料金については、両プランとも30秒あたり22円で統一されています。
またSMS送信料も同様に、1通あたり3.3円(70文字まで)で変わりません。
ただし、通話オプションとして以下のトッピングが用意されています。
- 5分以内通話かけ放題:550円/月
- 通話かけ放題:1,650円/月
- 留守番電話サービス:330円/月(povo2.0のみ)
利用できるサービスや割引の違い
povo1.0では、一部auサービスとの連携が可能でしたが、povo2.0では多くのauサービスが利用対象外となっています。
サービス | povo1.0 | povo2.0 |
---|---|---|
家族割プラス | カウント対象 | 対象外 |
auまとめトーク | 割引対象 | 対象外 |
LINEの年齢認証 | 対応 | 非対応 |
着信転送サービス | 対応 | 非対応 |
ただし、povo1.0は新規受付を終了しているため、現在新規で契約できるのはpovo2.0のみです。
既にpovo1.0を利用している方は継続利用可能ですが、より柔軟で経済的なpovo2.0への移行を検討する価値はあると言えるでしょう。
povo2.0の料金プラン詳細とトッピング一覧
povo2.0の料金体系について、詳しく解説していきます。
基本料金0円プランの仕組み
povo2.0の基本プランは月額0円・データ容量0GBという革新的な構造です。
基本プランだけでも、以下の機能は利用できます。
- 音声通話(30秒22円)
- SMS送受信(送信1通3.3円、受信無料)
- 最大128kbpsでのデータ通信
ただし、180日間有料トッピングを購入しないと利用停止となるため、完全無料での長期利用はできません。
データトッピングの種類と料金
povo2.0では、使用量に応じて以下のデータトッピングから選択できます。
データ容量 | 有効期限 | 料金 | 1GBあたり単価 |
---|---|---|---|
1GB | 7日間 | 390円 | 390円 |
3GB | 30日間 | 990円 | 330円 |
20GB | 30日間 | 2,700円 | 135円 |
60GB | 90日間 | 6,490円 | 108円 |
150GB | 180日間 | 12,980円 | 87円 |
まとめ買いするほど、1GBあたりの単価が安くなる仕組みです。
コンテンツ系トッピング
povo2.0では、エンターテイメント系のコンテンツトッピングも提供されています。
コンテンツ系トッピングは「短期間だけ特定のコンテンツを楽しみたい」という場合に便利です。
ただし、提供がすでに終了しているものや期間限定で提供されるものもあるため、最新の情報は必ず公式サイトの「トッピング一覧」を確認しておきましょう。
海外ローミングの利用可否と料金
povo2.0では海外データトッピングを購入することで、160以上の国・地域でデータ通信が可能です。
主な海外データトッピングは以下の通りです。
- レギュラートッピング(90以上の国・地域):1GB/3日間 1,680円
- アメリカエリア:1GB/3日間 920円
- 韓国エリア:1GB/3日間 690円
- ヨーロッパ9か国:1GB/3日間 690円
渡航予定があり、海外でもpovoを利用したい場合は、あらかじめ対応するエリアかをpovo公式サイトで確認しておくと安心です。
povo2.0のトッピング(オプションサービス)活用術
povo2.0の特徴的なトッピングシステムについて、効率的な活用方法をご紹介します。
データトッピング
データトッピングは、使用量と期間のバランスを考慮して選ぶことが重要です。
月3GB程度の軽量ユーザーなら「3GB(30日間)990円」が最適です。
また月20GB以上使うヘビーユーザーなら「150GB(180日間)12,980円」で月あたり約2,163円となり、大手キャリアの半額以下で利用できます。
通話トッピング
通話頻度に応じて、以下のように使い分けることをおすすめします。
- 月の通話時間が12分未満 → トッピング不要(従量課金)
- 月の通話時間が12〜75分 → 5分かけ放題(550円)
- 月の通話時間が75分以上 → 通話かけ放題(1,650円)
コンテンツ・コラボトッピング
スポーツ観戦や動画視聴など、短期集中的にコンテンツを楽しみたい場合に最適です。
またバラエティショップやファストフード店とのコラボトッピングも提供されており、よく利用する店舗やサービスがコラボしている場合は、よりお得にトッピングを利用できるでしょう。
#ギガ活でデータを無料でもらう方法
povo2.0独自のサービス「#ギガ活」では、対象店舗での買い物やサービス利用でデータ容量を無料で獲得できます。
- ローソンでの買い物:500円以上で300MB(3日間)
- ローソンでの買い物:2,000円以上で1GB(7日間)
- 対象コラボトッピング購入:購入額に応じてデータボーナス
日常の買い物を#ギガ活の対象店舗に集中させることで、データ代を大幅に節約できます。
povo2.0のメリット11選
povo2.0の具体的なメリットを詳しく解説します。
povo2.0のメリット①:基本料金0円で運用できる
povo2.0は現在唯一の基本料金0円プランです。
副回線として保持したい場合や、海外赴任中の番号維持など、最小限のコストで回線を維持できます。
180日に1回330円のデータ使い放題(24時間)を購入するだけで、年間660円での運用が可能です。
povo2.0のメリット②:必要なときだけデータを購入できる
従来の定額制と異なり、使った分だけ支払う従量制を実現しています。
出張が多い月は大容量トッピング、在宅勤務中心の月は小容量トッピングと、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。
povo2.0のメリット③:au回線で全国エリアが広い&5G対応
povo2.0はauと同じ回線品質を提供しています。
人口カバー率99.9%の広いエリアと、5G通信にも対応しており、格安SIMでありがちな通信品質の不安がありません。
povo2.0のメリット④:#ギガ活でお得にデータがもらえる
「#ギガ活」プログラムの活用により、日常生活の中でデータ容量を無料で獲得できます。
うまく活用すれば、月1,000円程度の買い物でデータ代をほぼ賄うことも可能です。
povo2.0のメリット⑤:海外利用にも対応
海外データトッピングにより、160以上の国・地域で利用可能です。
現地でのSIMカード購入や海外用WiFiレンタルなどの費用・手間が不要になります。
povo2.0のメリット⑥:通信品質が安定している
MVNOと違い、auの設備をそのまま使用しているため、時間帯による速度低下が起こりにくいメリットがあります。
平均ダウンロード速度は120Mbps以上を記録しており、動画視聴や大容量ファイルのダウンロードも快適です。
povo2.0のメリット⑦:auかんたん決済に対応
povo2.0でもauかんたん決済が利用できます。
Google PlayやApp Storeでの課金を、携帯料金と合算して支払うことができます。
povo2.0のメリット⑧:初期費用・違約金なし
契約事務手数料は0円なうえ、最低利用期間や違約金もありません。
気軽にお試し利用ができ、合わなければすぐに他社へ乗り換えることも可能です。
povo2.0のメリット⑨:シンプルで分かりやすいプラン
複雑な割引条件や縛りがなく、必要なぶんだけ購入するシンプルな料金体系です。
料金計算が分かりやすく、予想外の請求が発生するリスクがありません。
povo2.0のメリット⑩:eSIM対応で手続きがスムーズ
povo2.0はeSIMに完全対応しているため、申し込み当日から利用開始できます。
物理SIMカードの配送を待つ必要がなく、すぐに使い始められます。
povo2.0のメリット⑪:自分の使い方に合わせて柔軟に選べる
豊富なトッピングの組み合わせにより、一人ひとりの使い方に最適化できます。
ライフスタイルの変化に応じて、いつでもプランを調整できる柔軟性が最大の魅力です。
povo2.0のデメリット・注意点9選
povo2.0を契約する前に知っておくべきデメリットと注意点をご紹介します。
トッピング購入の手間がある
必要に応じてトッピングを購入する必要があるため、定期的な手続きが面倒と感じる方もいます。
データ容量が不足するたびにアプリを開き、購入手続きを行う必要があります。
実店舗でのサポートがない(オンライン専用)
povo2.0は完全オンライン専用のため、auショップでのサポートは受けられません。
問い合わせはチャットのみとなり、対面でのサポートを希望する方には不向きです。
LINEの年齢認証ができない
povo2.0ではLINEの年齢認証に対応していないため、ID検索や電話番号検索ができません。
友だち追加には、QRコードを使用する必要があります。
180日間有料トッピングがないと利用停止
180日間有料トッピングを購入しないと、利用停止や契約解除となるリスクがあります。
完全な0円での運用は不可能で、最低でも年間660円程度の維持費が必要です。
データ超過後の速度が非常に遅い
トッピングのデータ容量を使い切ると、最大128kbpsの低速に制限されます。
この速度ではWebサイトの閲覧も困難なため、実質的に追加トッピングの購入が必要になります。
家族割・セット割の対象外
povo2.0はauの家族割やセット割の対象外です。
家族でauを利用している場合、割引メリットを失う可能性があります。
キャリアメールや留守電サービスが使えない
キャリアメール(@au.com、@ezweb.ne.jp)は利用できません。
ただし、留守番電話サービスは月額330円のトッピングとして利用可能です。
スマホ端末のセット販売なし
povo2.0ではスマートフォンの販売を行っていないため、端末は別途購入する必要があります。
そのため、機種変更時のサポートや端末の保証も提供されていません。
支払い方法が限定される
支払い方法はクレジットカードまたはペイディ(あと払い)のみです。
口座振替やコンビニ払いには対応していないため、クレジットカードを持たない方は利用できません。
povo2.0をおすすめする人・おすすめしない人

povo2.0が向いている人と向いていない人の特徴を整理します。
povo2.0をおすすめする人
以下のような方にpovo2.0は特におすすめです。
- 月によってデータ使用量が大きく変動する人
- 副回線として安く番号を維持したい人
- オンライン手続きに慣れている人
- au回線の品質を格安で利用したい人
- #ギガ活対象店舗をよく利用する人
- 海外出張や旅行が多い人
- デュアルSIMで複数回線を使い分けたい人
特に、テレワークと出社を繰り返すなど、ライフスタイルの変動が多い方には非常に適しています。
またau回線の品質を利用したい場合や、副回線として使い分けたい方にもおすすめです。
povo2.0をおすすめしない人
以下のような方にはpovo2.0は不向きです。
- 毎月安定してデータを大量消費する人(月30GB以上)
- 店舗でのサポートを重視する人
- オンライン手続きが苦手な人
- トッピング購入の手間を面倒と感じる人
- 家族割などの割引を重視する人
- クレジットカードを持たない人
- LINEの年齢認証機能を頻繁に使う人
毎月大容量のデータを安定して使用する方は、楽天モバイルの無制限プランなど他社サービスの方が適している場合があります。
ご自身のライフスタイルやメリットを加味し、最適となるものを選ぶことが大切です。
povo2.0の契約方法をステップごとに解説
povo2.0の契約手順を詳しく説明します。
新規契約の流れ
- ステップ1:povo2.0アプリをダウンロード
iOS・Androidそれぞれのアプリストアから「povo2.0」アプリをダウンロードします。 - ステップ2:アカウント作成
メールアドレスと電話番号を入力してアカウントを作成します。 - ステップ3:本人確認書類の撮影
運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を撮影してアップロードします。 - ステップ4:SIMタイプの選択
物理SIMカードまたはeSIMのいずれかを選択します。 - ステップ5:お客様情報の入力
氏名、住所、支払い方法などを入力します。 - ステップ6:審査完了・開通手続き
審査完了後、SIMカードの場合は配送、eSIMの場合はアプリで開通手続きを行います。
他社からの乗り換え(MNP)の流れ
- ステップ1:MNP予約番号の取得
現在契約中の携帯会社でMNP予約番号を取得します。
最近は「MNPワンストップ」対応により、予約番号不要で乗り換えできる場合もあります。 - ステップ2〜6:新規契約と同じ手順
契約手続き中に「他社からお乗り換え」を選択し、MNP予約番号を入力します。 - ステップ7:回線切り替え手続き
SIMカード受け取り後(eSIMの場合は設定完了後)、povo2.0アプリから回線切り替え手続きを行います。
au/UQ mobile/povo1.0からの変更方法
au系列からの変更は特に簡単です。
auからの変更
- MNP予約番号不要
- povo2.0アプリから直接申し込み可能
- SIMカードの変更が必要
povo1.0からpovo2.0への変更
- 新規契約扱いとなる
- povo1.0の契約は自動解約
- 電話番号は引き継ぎ可能
SIMカードとeSIMの違いと選び方
項目 | SIMカード | eSIM |
---|---|---|
利用開始までの時間 | 2-3日(配送期間) | 即日 |
紛失リスク | あり | なし |
機種変更時の手間 | SIM差し替えのみ | 再設定が必要 |
デュアルSIM利用 | 物理スロット必要 | eSIM対応機種のみ |
すぐに利用開始したい場合はeSIM、確実性を重視する場合はSIMカードがおすすめです。
契約時に必要なもの
povo2.0の契約には以下のものが必要です。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
- クレジットカードまたはペイディ登録情報
- MNP予約番号(他社からの乗り換えの場合)
- povo2.0対応端末
すぐに用意できないものもあるため、povo2.0の契約を考えた時点から準備を進めておくと安心です。
povo1.0から2.0への変更方法と手順
既にpovo1.0を利用している方向けに、povo2.0への変更手順を詳しく説明します。
手続き前に準備するもの
povo1.0からpovo2.0への変更時に必要なものは以下のものです。
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- クレジットカード(povo1.0の支払い方法は引き継げない)
- SIMロック解除(必要に応じて)
特に重要なのは、povo1.0の支払い方法は引き継げない点です。
auからの引き継ぎでpovo1.0を利用していた場合でも、povo2.0では新たにクレジットカードの登録が必要です。
アカウント作成
povo2.0は新規契約扱いとなるため、新しいアカウントを作成します。
povo1.0のアカウント情報は引き継がれないため、メールアドレスから新規登録が必要です。
契約手続き
povo2.0アプリで以下の手順で手続きを進めます。
- 「povo1.0からpovo2.0への変更」を選択
- 現在のpovo1.0の電話番号を入力
- 本人確認書類のアップロード
- お客様情報と支払い情報の入力
- SIMタイプ(SIMカード/eSIM)の選
いずれもオンラインでのみの手続きとなるため、安定したWi-Fi環境を用意しスムーズに進められるようにしましょう。
SIM開通の流れ
SIMカードの場合
- 配送されたSIMカードを端末に挿入
- povo2.0アプリで開通手続き
- APN設定(Android端末の場合)
eSIMの場合
- povo2.0アプリでeSIM有効化手続き
- 端末設定でeSIM追加
- アクティベーションコード入力
物理SIMカードは手元に届くまでに数日かかるため、すぐに使い始めたい場合はeSIMがおすすめです。
povo2.0で利用できないサービス・割引まとめ
povo2.0では利用できないauサービスや制限事項について説明します。
povo2.0で利用できないサービス・割引:auの各種割引
povo2.0では以下のauサービスが利用対象外となります。
サービス名 | povo1.0 | povo2.0 |
---|---|---|
家族割プラス | カウント対象 | 対象外 |
auスマートバリュー | 対象外 | 対象外 |
auまとめトーク | 割引対象 | 対象外 |
故障紛失サポート | 継続可能 | 継続不可 |
家族でauを利用している場合、povo2.0への変更により家族割の人数カウントから外れるため、家族全体の料金が上がる可能性があります。
povo2.0で利用できないサービス・割引:povo1.0のデータ残容量
povo1.0で余ったデータ容量はpovo2.0に引き継ぐことができません。
変更タイミングを月末近くにすることで、データの無駄を最小限に抑えることができます。
povo1.0に戻すことはできない
一度povo2.0に変更すると、povo1.0に戻すことはできません。
povo1.0は新規受付を終了しているため、既存契約者としての復帰も不可能です。
povo2.0と他の格安SIM・キャリアとの比較
povo2.0と競合サービスの比較を行い、どのサービスが適しているかを確認しましょう。
povo vs 楽天モバイル
項目 | povo2.0 | 楽天モバイル |
---|---|---|
基本料金 | 0円(トッピング制) | 1,078〜3,278円(従量制) |
データ無制限 | 3,278円/4週あたり | 3,278円で無制限 |
通話料 | 22円/30秒 | Rakuten Link使用で無料 |
店舗サポート | なし | あり |
回線 | au回線 | 楽天回線 |
通話料金を重視するなら楽天モバイル、回線品質と柔軟性を重視するならpovo2.0がおすすめです。
povo vs LINEMO
項目 | povo2.0 | LINEMO |
---|---|---|
料金プラン | トッピング制 | 3GB:990円/20GB:2,728円 |
基本料金 | 0円 | 990円〜 |
LINEの扱い | 年齢認証不可 | ギガフリー |
キャンペーン | #ギガ活 | PayPayボーナス還元 |
回線品質 | au回線 | ソフトバンク回線 |
LINEをよく使うならLINEMO、使用量が変動する場合はpovo2.0が適しています。
povo vs IIJmio
項目 | povo2.0 | IIJmio |
---|---|---|
料金プラン | トッピング制(3GB:990円/30日間) | 2GB:850円、5GB:990円 |
基本料金 | 0円 | 850円〜 |
通話料 | 22円/30秒 | 11円/30秒(専用アプリ使用) |
回線 | MNO(au回線) | MVNO(他社の回線レンタル) |
速度制限時 | 128kbps | 300kbps |
とにかく安く使いたいならIIJmio、回線品質を重視するならpovo2.0がおすすめです。
povo vs UQ mobile(サブブランド比較)
項目 | povo2.0 | UQモバイル |
---|---|---|
料金プラン | トッピング制(3GB:990円/30日間) | 4GB:2,365円(割引適用時1,628円) |
基本料金 | 0円 | 2,365円〜 |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
回線 | au回線 | au回線(サブブランド) |
速度制限時 | 128kbps | 300kbps |
サポートや安定性を重視するならUQモバイル、柔軟性とコストを重視するならpovo2.0が適しています。
どの人にどのSIM・キャリアが向いている?
povo2.0が向いている人
- 使用量が月ごとに大きく変動する
- 副回線として安く維持したい
- au回線品質を格安で利用したい
楽天モバイルが向いている人
- 毎月20GB以上使う
- 無料通話を重視する
- 店舗サポートが必要
LINEMOが向いている人
- LINEを頻繁に使う
- ソフトバンク回線を利用したい
- 安定した月額制を希望する
IIJmioが向いている人
- とにかく安く使いたい
- 複数回線をまとめたい
- 端末セット購入を検討している
povo2.0に関するよくある質問(FAQ)
povo2.0について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q.povoは本当に0円で使い続けられる?
完全0円での長期利用はできません。
180日間有料トッピングを購入しない場合は利用停止となるため、最低でも年間660円程度(330円×2回)の維持費が必要です。
ただし、通話とSMSの合計利用料が180日間で660円に達した場合は、トッピング購入不要で利用継続できます。
Q.データトッピングを買わないとどうなる?
データトッピングを購入しない場合、最大128kbpsの低速通信での利用となります。
この速度では以下のような制限があります。
- Webサイト閲覧:かなり遅い
- メール送受信:可能
- 音声通話:問題なし
- 動画視聴:困難
- アプリのダウンロード:実質不可
Q.速度制限時の実測はどれくらい?
povo2.0の速度制限時(128kbps)の実測値は、100-130kbps程度です。
テキスト中心のWebサイトなら何とか閲覧可能ですが、画像が多いサイトや動画の視聴は困難です。
LINE通話は意外と利用できる場合が多いです。
Q.支払い方法はクレジットカードだけ?
povo2.0では、以下の支払い方法が利用できます。
- クレジットカード(VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club)
- ペイディ(あと払い)(口座振替・銀行振込・コンビニ払い)
2024年3月からペイディに対応したことで、実質的に口座振替やコンビニ払いも可能になりました。
Q.eSIMはどの端末に対応している?
eSIMは以下の端末で利用できます。
iPhone
- iPhone XR以降の機種
- iPad(第7世代以降)
Android
- Google Pixelシリーズ(Pixel 4以降)
- Galaxy S21以降、Note20以降
- Xperia 1 III以降
- OPPO Find X3 Pro以降
詳細な対応機種はpovo公式サイトで確認できます。

楽天モバイルの人気No.1は、データ無制限プランの安さ。楽天回線エリアなら使い放題、アプリ通話も無料で使えて経済的です。楽天ポイントも貯まりやすく、楽天経済圏ユーザーに特におすすめです。
月額料金 | 1,078円〜3,278円 (3GB〜無制限) |
使用回線 | 楽天回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | ○ |
かけ放題 | アプリで無料 | 通信品質 | ★★★★☆ |
LINEMOは3GBプランが月額990円と格安SIMの中でもコスパが高いのが魅力。LINEギガフリーでLINEアプリの利用時にデータ消費なしで、若年層を中心に人気です。オンライン完結で手軽に契約できます。
月額料金 | 990円〜2,970円 (3GB/10GB/30GB) |
使用回線 | ソフトバンク回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | × |
かけ放題 | オプション | 通信品質 | ★★★★☆ |
ahamoはドコモ回線を使った高品質な通信が魅力。30GBの大容量データに5分以内の国内通話が無料でついて月額2,970円。海外82の国・地域でも追加料金なしで利用可能な点が特徴です。
月額料金 | 2,970円〜4,950円 (30GB/110GB) |
使用回線 | ドコモ回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | ○(有料) |
かけ放題 | 5分無料 | 通信品質 | ★★★★☆ |
UQモバイルの人気No.1は、安定したau回線と手厚いサポート。全国展開の店舗網で初心者でも安心です。家族割やauセット割も適用できるため、auユーザーの家族におすすめの格安SIMです。
月額料金 | 1,078円〜3,278円 (4GB/15GB/33GB) |
使用回線 | au回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | ○ |
かけ放題 | オプション | 通信品質 | ★★★★☆ |
ワイモバイルは家族割や光回線セット割で大幅な料金割引が魅力。全国2,000店舗以上の実店舗サポートが充実しているため、対面サポートを重視する方におすすめです。PayPayポイントが貯まりやすいのも特徴です。
月額料金 | 2,365円〜5,115円 (4GB/30GB/35GB) |
使用回線 | ソフトバンク回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | ○ |
かけ放題 | オプション | 通信品質 | ★★★★☆ |
※料金はすべて税込価格です(2025年4月時点)
※各社のキャンペーンやプランは変更される場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
まとめ:povo2.0のメリット・デメリットを理解して最適なSIMを選ぼう
povo1.0と2.0の違いについて、詳しく解説してきました。
現在はpovo1.0の新規契約はできず、プランの内容もpovo2.0のほうがメリットが大きいものとなっています。
povo2.0は基本料金0円という革新的なプランで、使ったぶんだけ支払うトッピング制により、従来の固定料金プランでは実現できない柔軟性を提供しています。
特に、月によってデータ使用量が大きく変動する方や、副回線として安く番号を維持したい方には非常に適したサービスです。
一方で、利用継続には180日間の有料トッピングを購入する必要があることや、サポートがオンラインのみなど、注意すべき点もあります。
最も重要なのは、自身のライフスタイルと使用パターンに最適なサービスを選ぶことです。
povo2.0は契約事務手数料・解約手数料ともに0円なので、まずは試してみたうえで、ご自身の使用パターンに合うかどうか確認してみることをおすすめします。
この記事の情報を参考に、あなたにとって最適な選択をしてください。