「格安SIMで通話のみ利用したい」という方も多いのではないでしょうか。
2025年現在、多くの格安SIMサービスが通話専用プランや低容量プランを提供しており、大手キャリアと比べて大幅な節約が可能になっています。
この記事では、通話のみの利用におすすめの格安SIM10選を詳しく紹介し、あなたのニーズに最適なプラン選びをサポートします。
サブ回線としてまたはメイン回線として、通話料金を抑えたい方はぜひ参考としたお役立てください。
目次
格安SIMの「通話のみプラン」とは?基本を解説
格安SIMには、データ通信をほとんど使わず通話だけを目的にした「通話のみプラン」があります。
大手キャリアと比べて月額料金を大幅に節約できるため、固定電話代わりやサブ回線として利用する人が増えています。
ここでは格安SIMの通話のみプランについて、基本的な仕組みと特徴について紹介します。
音声通話SIMとデータSIMの違い
格安SIMには主に3つのタイプが存在します。
- 音声通話SIM:070/080/090番号での通話とデータ通信が可能
- データ+SMS SIM:データ通信とSMS送受信が可能(音声通話不可)
- データ専用SIM:データ通信のみ(音声通話・SMS不可)
通話のみプランとして利用する場合は、必ず「音声通話SIM」を選択する必要があります。
データ専用SIMは料金が安いものの、電話機能が使えないため注意が必要です。
通話専用SIMはどんな人に向いている?
通話専用での格安SIM利用は、以下のような方に特におすすめです。
- サブ回線として緊急時のバックアップ用に電話番号を持ちたい方
- ビジネス用とプライベート用で電話番号を使い分けたい方
- 高齢の家族など、通話機能のみで十分な方
- データ通信はWi-Fi環境で済ませられる方
特にサブ回線用途では、基本料金の安さを重視して選ぶことで、月々の通信費を大幅に削減できます。
格安SIMでの通話品質は問題ない?
格安SIMの音声通話品質は、大手キャリアとほぼ同等です。
MVNOは大手キャリアの音声通話回線をそのまま利用しているため、通話エリアや通話品質に違いはありません。
そのため、以下の点を確認しておくと安心です。
- 専用通話アプリ(IP電話)を使用する場合は品質が劣る場合がある
- データ通信は混雑時に速度低下する可能性があるが、音声通話は影響を受けない
- VoLTE対応の格安SIMなら、より高音質な通話が可能
何を重視するかによって選ぶべきものも異なるため、用途や頻度などをあらかじめ確認したうえで選択を進めましょう。
格安SIMで通話のみ利用するならこのプランがおすすめ!

格安SIMの通話のみプランは、用途や通話頻度によって最適な選択肢が変わります。
ここでは、主要な5つのニーズ別におすすめプランを紹介します。
最安で通話専用に使うなら「povo 2.0」
povo 2.0は基本料金0円で運用でき、通話専用SIMとして最もコストパフォーマンスに優れています。
5分かけ放題トッピング(月額550円)または完全かけ放題トッピング(月額1,650円)を追加するだけで使える、シンプルな料金体系が魅力です。
ただし、180日間有料トッピングの購入がない場合は利用停止となる点に注意が必要です。
かけ放題を安く使いたいなら「楽天モバイル」
楽天モバイルは専用アプリ「Rakuten Link」を使用すれば、国内通話が完全無料になります。
データ使用量3GB未満なら月額1,078円で、完全かけ放題込みの料金としては業界最安級です。
ただし、Rakuten LinkはIP電話のため、通話品質が一般的な電話回線より劣る場合があることを理解しておく必要があります。
1GB+5分かけ放題なら「日本通信SIM」
日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン」は、1GB込みで月額290円の格安料金を実現しています。
5分かけ放題オプション(月額390円)を追加しても月額680円で利用でき、通話アプリ不要で高音質な通話が可能です。
完全かけ放題を希望する場合は、月額1,600円のオプションで合計1,890円となります。
短時間通話メインなら「ahamo」
ahamoは5分かけ放題が標準で付帯しており、30GBのデータ通信込みで月額2,970円です。
1回5分以内の通話が多い方には追加料金なしで利用でき、完全かけ放題も月額1,100円で追加可能です。
ドコモ回線の高品質な通信を利用できるため、通話品質を重視する方におすすめです。
LINE通話中心なら「LINEMO」
LINEMOの最大の特徴は「LINEギガフリー」サービスです。
LINE通話(音声・ビデオ)がデータ容量としてカウントされないため、家族や友人との連絡がLINE中心の方に最適です。
LINEMOベストプランなら3GB月額990円から利用でき、音声通話かけ放題オプションも充実しています。
通話のみ格安SIMの料金比較(2025年最新)
通話専用で格安SIMを利用する場合、月額料金やかけ放題オプションの有無によってコストが大きく変わります。
ここでは2025年最新の料金を比較し、通話のみ利用で一番お得なプランを見極めるポイントを解説します。
基本料金の安さで選ぶ
サービス名 | 最小プラン | 月額料金 | 備考 |
---|---|---|---|
povo 2.0 | 基本料金 | 0円 | トッピング制 |
mineo | マイそくスーパーライト | 250円 | 最大32kbps |
日本通信SIM | 合理的シンプル290 | 290円 | 1GB込み |
イオンモバイル | さいてきプラン0.5GB | 803円 | 0.5GB込み |
LINEMO | ベストプラン3GB未満 | 990円 | 3GB込み |
基本料金の安さではpovo 2.0の0円が圧倒的ですが、180日ルールがあるため注意が必要です。
実質的な最安は、日本通信SIMの月額290円(1GB込み)となります。
かけ放題オプションの有無と料金
サービス名 | 5分かけ放題 | 完全かけ放題 | 専用アプリ要否 |
---|---|---|---|
楽天モバイル | – | 無料(Rakuten Link) | 必要 |
日本通信SIM | 390円 | 1,600円 | 不要 |
povo 2.0 | 550円 | 1,650円 | 不要 |
LINEMO | 550円 | 1,650円 | 不要 |
ahamo | 無料(標準付帯) | 1,100円 | 不要 |
完全かけ放題の料金では、楽天モバイルの無料(Rakuten Link使用時)が最も安く、次にahamoの1,100円が続きます。
従量制の通話料が安いサービスは?
「かけ放題までは必要ないが、ある程度の通話は必要」という場合は、従量制での契約も検討しましょう。
格安SIMにおいて従量制かつ費用負担が少ないのは以下のとおりです。
- 日本通信SIM:11円/30秒(業界最安級)
- HISモバイル:9円/30秒(専用アプリ使用時)
一般的な格安SIMの場合は22円/30秒程度のため、上記2つであれば半額以下で通話できることになります。
オプション加入なしで通話料を抑えたい場合は、日本通信SIMやHISモバイルがおすすめです。
eSIMやガラケー対応の可否も重要
乗り換えに即日対応できるeSIMや、現在使用中のガラケーを継続して使用したい場合は、対応しているかの確認が必要です。
- eSIM対応サービス:楽天モバイル・povo 2.0・LINEMO・ahamo・IIJmio
- ガラケー対応サービス:日本通信SIM・イオンモバイル・mineo
デュアルSIM運用を考えている方はeSIM対応を、従来型の携帯電話を使用したい方はガラケー対応かを確認しましょう。
通話のみ利用におすすめの格安SIMランキング【2025年最新】
格安SIMを通話のみで使いたい人に向けて、最新のおすすめサービスをランキング形式で紹介します。
基本料金の安さ・かけ放題の有無・通話品質などを総合的に比較し、利用スタイルに合った選び方をわかりやすくまとめました。
1位 楽天モバイル|完全かけ放題が無料

楽天モバイルはRakuten Linkアプリで国内通話が完全無料という圧倒的なメリットがあります。
楽天モバイルおすすめポイント
- 3GB未満なら月額1,078円でかけ放題込み
- 従量課金制なので使わない月は自動的に安くなる
- 契約事務手数料が無料
ただし、Rakuten Linkの通話品質は一般的にIP電話レベルとされ、固定回線の通話に比べるとやや不安定に感じることがあります。
また、楽天回線エリア外ではパートナー回線を利用するため、通信に制限がかかる場合があり、利用環境によっては通話やデータの品質に差が出る点にも注意が必要です。
2位 povo 2.0|基本料0円+必要に応じてトッピング

povo 2.0は基本料金0円で、必要なときだけトッピングを購入する革新的なサービスです。
povo 2.0おすすめポイント
- 基本料金0円で維持可能
- 通話トッピングは5分550円、完全1,650円
- au回線の高品質通信
ただし、povoでは180日間トッピングを一度も購入しない場合、利用停止となる可能性があります。
また、データ容量を使い切った場合の通信速度は最大128kbpsに制限され、動画視聴や大容量データの送受信はほぼ困難になります。
そのため、継続的な利用には定期的なトッピング購入が必要です。
3位 日本通信SIM|5分かけ放題込みで月額680円

日本通信SIMは、1GB+5分かけ放題で月額680円という驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。
日本通信SIMおすすめポイント
- 1GB込み290円の格安基本料金
- 通話料11円/30秒と業界最安級
- ドコモ回線で安定した通話品質
日本通信SIMでは、データ容量を超過した場合、220円で1GB単位の追加チャージが可能です。
ただし、支払い方法はクレジットカードのみとなり、口座振替やデビットカードは利用できません。
クレジットカードを持っていない方にとっては、契約のハードルがやや高い点に注意が必要です。
4位 LINEMO|LINE通話をメインに使う人向け

LINEMOは、LINE通話がギガフリーになる独自サービスが魅力です。
LINEMOおすすめポイント
- LINE通話がデータ消費なし
- ソフトバンク回線で高速通信
- ベストプランは3GB未満990円
LINEMOでは、2025年8月から事務手数料として3,850円が必要です。
またオンライン専用ブランドのため、店舗でのサポートは受けられません。
申し込みやトラブル対応はすべてWebやチャットを通じて行う必要があり、対面で相談したい人には不向きです。
5位 mineo|低速通信とセットで安く使える

mineoの「マイそく」プランは、低速通信無制限で格安料金を実現しています。
mineoおすすめポイント
- スーパーライト32kbpsが月額250円
- かけ放題1,210円を追加しても月額1,460円
- トリプルキャリア対応
mineoは柔軟な料金プランや豊富なオプションが魅力ですが、混雑時間帯には通信速度が遅くなる傾向があります。
また、使い方に応じたパケットシェアやフリータンク機能など独自のサービスがある反面、シンプルさを求める人にはやや複雑に感じられる点があります。
6位 ahamo|5分通話無料付きで安心
ahamoは5分かけ放題が標準付帯で、通話品質も申し分ありません。
ahamoおすすめポイント
- 5分かけ放題込みで月額2,970円
- ドコモ品質の高速通信
- 完全かけ放題は+1,100円
ahamoはドコモ回線を利用し、シンプルなプラン構成が人気ですが、オンライン専用のため店舗での手厚いサポートは受けられません。
またキャリアメールが使えず、サポートもチャット中心となるため、スマホに不慣れな人や対面相談を希望する人には不便に感じられる場合もあるでしょう。
7位 HISモバイル|従量課金9円/30秒で節約可能
HISモバイルは専用アプリで通話料9円/30秒を実現しています。
HISモバイルおすすめポイント
- 1GB月額550円の低価格
- 通話料9円/30秒(アプリ使用時)
- ドコモ回線の安定品質
HISモバイルは低価格な料金が魅力ですが、サポート体制は限定的です。
特に店舗が少なく、申し込みやサポートはオンラインや電話が中心となります。
また、大手に比べて通信の安定性や混雑時の速度に差が出やすい点もあるため、コスト重視の人向けといえます。
8位 イオンモバイル|細かい料金プランが豊富
イオンモバイルは0.5GB〜200GBまで、細かく料金プランが設定されています。
イオンモバイルおすすめポイント
- 0.5GB月額803円から選択可能
- 全国のイオン店舗でサポート受付
- 60歳以上向けやさしいプランあり
イオンモバイルは全国のイオン店舗で申し込みやサポートが受けられる点が強みですが、大手キャリアと比べると通信速度が安定しにくいことがあります。
格安SIMの中では対面サポートが充実していますが、回線混雑時の速度低下を考慮して選ぶ必要があります。
9位 IIJmio|データ+通話料金が安いバランス型
IIJmioは2GB月額850円からの利用が可能です。
IIJmioおすすめポイント
- 2GB月額850円のコストパフォーマンス
- eSIM対応で気軽に試せる
- 老舗MVNOの信頼性
IIJmioは料金の安さや複数SIMの柔軟な利用に定評がありますが、人気が高いため昼休みや夕方など混雑時間帯に速度が低下しやすい傾向があります。
また、店舗サポートは限られているため、自分で設定やトラブル対応ができる人に向いています。
10位 y.u mobile|データ繰り越しも柔軟
y.u mobileは永続的なデータ繰り越しが可能です。
y.u mobileおすすめポイント
- データ有効期限なしの繰り越し
- U-NEXT月額料金込みプランあり
- 修理費用保険が無料付帯
y.u mobileはデータ容量の繰り越しが無期限で使える特徴がありますが、サポートはオンライン中心で、実店舗はありません。
また、利用者がまだ少ないため情報が限られている部分もあり、自分で調べながら利用できる中級者以上のユーザーに向いているサービスと言えるでしょう。
利用シーン別|通話のみ格安SIMの選び方
格安SIMを通話専用として選ぶ際は、自分がどのようなシーンで電話を使うかを基準にすると失敗しません。
短い通話が多いのか、ビジネスで長時間話すのか、またはサブ回線として持ちたいのかなど、利用目的に応じた選び方について解説します。
サブ回線として持つなら基本料0円のサービス
緊急時のバックアップや2台目として使う場合は、維持費の安さを最優先に選びましょう。
- povo 2.0:基本料0円(180日ルール注意)
- mineo マイそくスーパーライト:月額250円
- 日本通信SIM:月額290円(1GB込み)
povo 2.0は180日間有料トッピングがないと利用停止になるため、年2回程度の利用があるサブ回線なら最適です。
毎日電話を使う人は「かけ放題」必須
頻繁に電話をかける場合は、かけ放題オプションの充実度で選択しましょう。
- 楽天モバイル:Rakuten Linkで完全無料
- ahamo:5分かけ放題標準付帯
- 日本通信SIM:5分390円、完全1,600円
通話品質を重視するなら日本通信SIMやahamo、コスト重視なら楽天モバイルがおすすめです。
たまに使うだけなら従量制が安いSIM
月に数回程度の通話なら、従量制の通話料が安いサービスを選びましょう。
- HISモバイル:9円/30秒(アプリ使用)
- 日本通信SIM:11円/30秒
月10分程度の通話なら、かけ放題なしでも十分コストを抑えられます。
ビジネス利用なら品質・サポート重視
仕事用途であれば、通話品質とサポート体制を重視して選択しましょう。
- ahamo:ドコモ品質で全国対応
- LINEMO:ソフトバンク品質で高速通信
- イオンモバイル:全国店舗でサポート充実
法人契約が可能な日本通信SIMも、ビジネス利用におすすめです。
LINE通話中心ならデータSIMでも代用可能
連絡手段がLINEなどのメッセージアプリ中心であれば、必ずしも音声通話SIMを契約しなくても日常の連絡には対応できる場合があります。
しかし、緊急時に必要な110番や119番への通報はデータ通信だけでは利用できず、音声通話SIMでなければ発信できません。
そのため、安全面を考慮すると、LINE中心の利用でも音声通話SIMを持っておくことが推奨されます。
格安SIMを通話のみで使うメリット
格安SIMを通話のみで契約することには、コスト削減だけでなく使い勝手の面でも多くのメリットがあります。
データ通信を追加できる柔軟さや、サブ回線としての安心感など、大手キャリアにはない魅力を紹介していきます。
格安SIMを通話のみで使うメリット:月額料金を大幅に節約できる
大手キャリアの音声通話プランと比較して、格安SIMであれば月額の通信費を70〜90%削減することが可能です。
比較対象 | 月額料金 | 年間コスト |
---|---|---|
大手キャリア通話プラン | 3,000〜5,000円 | 36,000〜60,000円 |
楽天モバイル(3GB未満) | 1,078円 | 12,936円 |
日本通信SIM(1GB+かけ放題) | 1,890円 | 22,680円 |
povo 2.0(かけ放題のみ) | 1,650円 | 19,800円 |
年間で2〜4万円の節約効果は、家計への影響も大きいでしょう。
格安SIMを通話のみで使うメリット:必要になったときだけデータを追加できる
基本は通話のみで、データが必要なときだけ追加できる柔軟性も魅力です。
povo 2.0では、1GBを7日間利用できるトッピングが390円から追加可能で、必要に応じて柔軟にデータ量を調整できます。
また日本通信SIMでは、220円で1GB単位の追加チャージが可能で、上限設定も変更できるため無駄なく利用できます。
楽天モバイルは従量課金制を採用しており、3GB未満の利用では料金が自動的に安くなるため、使った分だけ支払う形で無駄のない運用が可能です。
急な出張やイベント時にだけデータを追加すれば、普段の維持費を抑えながら必要時には対応できます。
格安SIMを通話のみで使うメリット:サブ回線としてトラブル時のバックアップに使える
メイン回線にトラブルが発生した際の緊急連絡手段としても非常に有効です。
主に以下のようなケースが該当するでしょう。
- 通信障害時の連絡手段確保
- スマホ紛失・故障時の代替手段
- 海外旅行時の緊急連絡用
- ビジネスとプライベートの番号分離
特に重要な連絡を逃せないビジネスパーソンには、サブ回線の価値は計り知れません。
格安SIMを通話専用で選ぶときの注意点
通話のみで格安SIMを契約する際には、注意すべきポイントがあります。
通話品質や通信障害時のリスク、留守電・転送電話などオプションの有無は特に重要です。
後悔しないためのチェックポイントを解説します。
メイン回線にする場合は通信障害リスクを考慮
格安SIMをメイン回線として使用する場合、大手キャリアよりも通信障害のリスクが高いことを理解しておきましょう。
まず、MVNOは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているため、元のキャリアで通信障害が発生すると影響を受けやすい場合があります。
また、設備投資が限定的なことが多く、障害発生時の復旧が大手キャリアより遅れる場合もあるでしょう。
さらに、サービス提供エリアが大手キャリアに比べて狭く、地域や建物の環境によっては通話品質が安定しないこともあります。
そのため、通話専用SIMを選ぶ際には、回線の信頼性やエリアの広さについて、事前に確認することが重要です。
重要な業務で使用する場合は、複数キャリアでのバックアップ体制を検討してください。
留守番電話・転送電話などのオプション有無を確認
ビジネス利用で必要な通話オプションの提供状況も、事前確認が重要です。
オプションサービス | 楽天モバイル | ahamo | LINEMO | 日本通信 |
---|---|---|---|---|
留守番電話 | ◯(無料) | × | ◯(220円) | ◯(330円) |
転送電話 | ◯(無料) | × | ◯(無料) | ◯(無料) |
キャッチホン | ◯(無料) | × | ◯(220円) | ◯(220円) |
ahamoは通話オプションが限定的なため、これらの機能が必要な場合は他社を検討しましょう。
契約前に実店舗サポートの有無を調べておく
格安SIMの多くはオンラインサポート中心のため、店舗でのサポートが限定的です。
店舗でのサポートがあるのは、イオンモバイル・mineo(一部店舗)・楽天モバイルで、ahamoやLINEMO・povo 2.0は基本的にオンラインでの手続きのみとなります。
また店舗での手続きでは、事務手数料が必要な場合がほとんどです。
スマートフォンやアプリの操作に不安がある方は、店舗サポートのあるサービスを選択することをおすすめします。
格安SIMを通話のみ利用する際によくある質問
格安SIMを通話専用で利用する際、多くの人が疑問に思うのが通話品質や緊急通報への対応、ガラケーやeSIMでの利用可否です。
ここでは、利用者がよく抱く質問に答え、安心して通話のみプランを選べるよう解説します。
Q.通話専用SIMだとデータ通信は本当にできない?
「通話のみプラン」と呼ばれるものも、実際には少量のデータ通信は含まれているものもあります。
楽天モバイルや日本通信SIM・LINEMOなどでは、データ通信プランに通話オプションが含まれている場合が多いためです。
完全にデータ通信を無効にしたい場合は、スマートフォンの設定でモバイルデータ通信をオフにすることで対応できます。
Q.通話専用アプリを使うと音質は悪い?
専用アプリの通話品質は、IP電話レベルとなることが一般的です。
通話品質を最重視する場合は、専用アプリ不要で標準電話アプリから利用できるサービスやオプションを選択しましょう。
Q.格安SIMでも緊急通報(110・119)は可能?
音声通話SIMなら緊急通報(110・119・118番など)への発信が可能です。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 専用通話アプリからは緊急通報できない(標準アプリから発信必要)
- GPS情報の精度が大手キャリアより劣る場合がある
- 通信エリアによっては接続できない場合もある
緊急時の確実な通報のため、メイン回線は大手キャリア品質のサービスを選択することも検討しましょう。
Q.ガラケーでも格安SIMは使える?
一部の格安SIMはガラケー(フィーチャーフォン)でも利用可能です。
ただし、対応機種が限定的なため、契約前に必ず動作確認済み端末を公式サイトで確認しておきましょう。
Q.eSIM対応の通話のみプランはある?
主要格安SIMの多くがeSIMに対応しており、通話のみ利用でも即日開通が可能です。
eSIMなら物理SIMカードの郵送を待つ必要がなく、デュアルSIM運用も簡単に実現できます。
「すぐに通話のみで利用を始めたい」という場合は、eSIMを検討しましょう。

楽天モバイルの人気No.1は、データ無制限プランの安さ。楽天回線エリアなら使い放題、アプリ通話も無料で使えて経済的です。楽天ポイントも貯まりやすく、楽天経済圏ユーザーに特におすすめです。
月額料金 | 1,078円〜3,278円 (3GB〜無制限) |
使用回線 | 楽天回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | ○ |
かけ放題 | アプリで無料 | 通信品質 | ★★★★☆ |
LINEMOは3GBプランが月額990円と格安SIMの中でもコスパが高いのが魅力。LINEギガフリーでLINEアプリの利用時にデータ消費なしで、若年層を中心に人気です。オンライン完結で手軽に契約できます。
月額料金 | 990円〜2,970円 (3GB/10GB/30GB) |
使用回線 | ソフトバンク回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | × |
かけ放題 | オプション | 通信品質 | ★★★★☆ |
ahamoはドコモ回線を使った高品質な通信が魅力。30GBの大容量データに5分以内の国内通話が無料でついて月額2,970円。海外82の国・地域でも追加料金なしで利用可能な点が特徴です。
月額料金 | 2,970円〜4,950円 (30GB/110GB) |
使用回線 | ドコモ回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | ○(有料) |
かけ放題 | 5分無料 | 通信品質 | ★★★★☆ |
UQモバイルの人気No.1は、安定したau回線と手厚いサポート。全国展開の店舗網で初心者でも安心です。家族割やauセット割も適用できるため、auユーザーの家族におすすめの格安SIMです。
月額料金 | 1,078円〜3,278円 (4GB/15GB/33GB) |
使用回線 | au回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | ○ |
かけ放題 | オプション | 通信品質 | ★★★★☆ |
ワイモバイルは家族割や光回線セット割で大幅な料金割引が魅力。全国2,000店舗以上の実店舗サポートが充実しているため、対面サポートを重視する方におすすめです。PayPayポイントが貯まりやすいのも特徴です。
月額料金 | 2,365円〜5,115円 (4GB/30GB/35GB) |
使用回線 | ソフトバンク回線 |
---|---|---|---|
5G対応 | ○ | 口座振替 | ○ |
eSIM対応 | ○ | 店舗サポート | ○ |
かけ放題 | オプション | 通信品質 | ★★★★☆ |
※料金はすべて税込価格です(2025年4月時点)
※各社のキャンペーンやプランは変更される場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
まとめ|自分に合った格安SIM通話プランを選んで節約しよう
格安SIMの通話のみプランは、利用スタイルに応じて最適な選択肢が異なります。
最安維持費を重視するならpovo 2.0の基本料0円、実用的な最安を求めるなら日本通信SIMの月額290円(1GB込み)がおすすめです。
また完全かけ放題をお得に使いたい方には、Rakuten Linkを使用した楽天モバイルの月額1,078円が圧倒的なコストパフォーマンスを提供します。
通話品質を重視する方は、専用アプリ不要で標準電話アプリから利用できるahamo・LINEMO・日本通信SIMを選択しましょう。
さらに、LINE通話が中心の方にはLINEMOのLINEギガフリーサービス、ビジネス利用には店舗サポートのあるイオンモバイルも検討する価値があります。
これらの格安SIMを通話専用で利用することで、年間2〜4万円の通信費削減が可能になるでしょう。
あなたの通話パターンや予算に合わせて最適なプランを選択し、スマートな通信費節約を実現してください。