スマホの乗り換えや新規契約を検討している方にとって、「事務手数料」は意外と大きな出費になりますよね。
大手キャリアでは3,000円以上かかることも珍しくない中、楽天モバイルでは事務手数料が完全無料になっています。
この記事では、楽天モバイルの事務手数料の仕組みや他社との比較、2025年4月から変更される解約手数料の最新情報まで、あなたが知りたいすべての情報を徹底解説します。
賢く契約して初期費用を抑えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
楽天モバイル事務手数料の基本情報
まずはじめに、楽天モバイルの事務手数料の基本的な情報を押さえておきましょう。
他社と比べて大きく異なる点や、無料になった背景についても詳しく解説します。
楽天モバイルの契約事務手数料はいくらかかる?
結論から言うと、楽天モバイルの契約事務手数料は0円(無料)です。
2020年11月4日以降、楽天モバイルでは新規契約時や他社からの乗り換え(MNP)時にかかる契約事務手数料が完全無料となっています。
以前は、他社と同様に3,000円(税込3,300円)の手数料が必要でしたが、現在は一切かかりません。
これはオンライン契約だけでなく、全国の楽天モバイルショップでの店頭契約でも同様に無料です。
初期費用の負担を気にせず、気軽に契約できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
楽天モバイル事務手数料が無料になった背景
楽天モバイルが事務手数料を無料にした背景には「ZERO宣言」があります。
2020年11月4日に発表された「ZERO宣言」は、携帯キャリアの常識を覆し、ユーザーの利便性向上と負担削減を目指す取り組みです。
ZERO宣言では、以下の項目が無料化されました。
- 契約事務手数料
- MNP転出手数料
- SIM交換・再発行手数料(eSIMの場合)
- 国内通話料(Rakuten Linkアプリ利用時)
楽天モバイルがこのような大胆な施策を実施できた理由は、世界初の「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」を採用し、従来のキャリアと比べて設備投資や運用コストを大幅に削減できているからです。
このコスト削減分をユーザーに還元する形で、様々な手数料の無料化を実現しています。
他社キャリアとの事務手数料比較
楽天モバイルと他社キャリアの事務手数料を比較してみましょう。
2025年5月現在の各社の契約事務手数料は、以下の通りです。
キャリア名 | 契約事務手数料(税込) |
---|---|
楽天モバイル | 無料 |
ドコモ | 3,850円 |
au | 3,850円 |
ソフトバンク | 3,850円 |
UQモバイル | 3,300円 |
ワイモバイル | 3,850円 |
LINEMO | 無料 |
ahamo | 無料 |
povo | 無料 |
大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)は、いずれも3,850円の事務手数料がかかります。
サブブランドやオンライン専用プランは無料の場合もありますが、店舗での契約では基本的に手数料が発生します。
楽天モバイルの最大の強みは、オンラインでも店舗でも事務手数料が完全無料である点です。
家族で複数回線契約する場合は、特に大きな差となります。
例えば、4回線契約する場合、他社キャリアだと15,400円の初期費用が必要になりますが、楽天モバイルならその費用を完全に節約できるのです。
楽天モバイルの事務手数料が無料になる契約方法
楽天モバイルの事務手数料が無料になるのは、どのような契約方法の場合なのでしょうか。
契約方法ごとに、詳しく見ていきましょう。
オンラインで契約する
楽天モバイルをオンラインで契約する場合、以下のような流れで手続きが進みます。
- 楽天モバイル公式サイトから申し込み
- 本人確認書類をアップロード
- 審査完了後、SIMカードや端末が郵送される
- 回線開通手続き
この全ての過程において、事務手数料は一切発生しません。
オンライン契約の場合、自宅で全て完結するため、店舗に行く手間も省けて便利です。
また、オンライン限定のキャンペーンが用意されていることも多く、さらにお得に契約できる可能性があります。
楽天ポイントの還元率が高いキャンペーンもあるので、公式サイトでチェックしてみるとよいでしょう。
店舗で契約する
楽天モバイルを店舗(楽天モバイルショップ)で契約する場合も、事務手数料は完全無料です。
店舗では、以下のような流れで契約が進みます。
- 楽天モバイルショップに来店
- スタッフの説明を聞きながら申し込み
- 本人確認書類を提示
- 契約完了、その場でSIMカードや端末を受け取り
- 必要に応じてスタッフのサポートを受けながら開通作業
一般的に他社キャリアでは、店舗での契約時には事務手数料が発生することが多いですが、楽天モバイルでは店舗契約でも事務手数料が無料です。
ただし、店舗契約の場合はオンライン限定のキャンペーンを利用できないケースがあるため、キャンペーン内容をよく確認してから契約方法を選ぶことをおすすめします。
MNP転出手数料は無料
楽天モバイルから他社キャリアへ乗り換える(MNP転出)際の手数料も、0円(無料)です。
これは競合他社と比べても大きなメリットです。
一般的に多くのキャリアではMNP転出に手数料が発生しますが、楽天モバイルでは「ZERO宣言」の一環として無料化されています。
ユーザーが自由に事業者を選べる環境を整えるという楽天モバイルの方針に基づいており、契約期間の縛りもないため、いつでも気軽に他社へ乗り換えることができます。
楽天モバイルで手数料がかかる手続き
楽天モバイルでは、契約事務手数料以外にも様々な手数料があります。
それぞれの金額や最新の変更点について詳しく見ていきましょう。
- SIM交換・再発行手数料(SIMカード/eSIM)
- 名義変更(承継)
- クレジットカード以外での支払い
- 書類郵送サービス
- 買い替え超トクプログラム
- 新規契約後1年以内の解約手続き
SIM交換・再発行手数料(SIMカード/eSIM)
SIMカードの交換や再発行が必要になった場合、SIMの種類によって手数料が異なります。
- SIMカード(物理SIM):3,000円(税込3,300円)
- eSIM:0円(無料)
eSIMは物理的なカードがないため、再発行が簡単で手数料も無料です。
一方、物理SIMカードは製造コストや管理コストがかかるため、交換・再発行には手数料が発生します。
機種変更時などにSIMカードのサイズを変更する必要がある場合は、eSIMへの変更を選択すると手数料を節約できるでしょう。
名義変更(承継)
契約者が逝去され、ご家族以外の方が契約を引き継ぐ場合、名義変更(承継)の手続きが必要です。
その手続きには、3,000円(税込3,300円)の手数料がかかります。
オンラインでの手続きは基本的に無料ですが、書面の郵送による手続きを選択すると手数料が発生する点に注意が必要です。
クレジットカード以外での支払い
楽天モバイルでは、支払い方法によって以下の手数料が発生します。
- 口座振替手数料:110円/月
- コンビニ支払い手数料:66円〜550円
口座振替を選択した場合は、月々100円(税込110円)、コンビニ支払いの場合は66円〜550円(金額に応じて)の手数料がかかります。
クレジットカード払いを選択し、eSIMを利用することで、ほとんどの手数料を回避することが可能です。
書類郵送サービス
利用明細や支払い証明書、購入証明書、通話明細などの発行・郵送を依頼する場合、1種類(1ヶ月分もしくは1購入分)あたり、または1通あたりにつき300円(税込330円)の手数料が発生します。
電子的な明細でよい場合は、my楽天モバイルのオンライン上で確認することで、この手数料を節約することができます。
買い替え超トクプログラム
買い替え超トクプログラムとは、対象のiPhoneを48回払いで購入し、25ヶ月目以降に端末を返却することで、残りの支払いが不要になるサービスです。
このプログラムを利用する場合、以下のような手数料が発生します。
- 事務手数料:端末返却時に3,300円の手数料が必要
- 故障時の費用:最大22,000円の修理費用が発生する場合がある
返却する端末の状態が良好であれば、故障費用は発生しません。
ただし、機種変更時には必ず事務手数料の3,300円がかかるため、頻繁に機種変更をする予定がある場合は、この費用も考慮に入れておく必要があります。
契約期間中に解約した場合や、端末を返却せずに買い取る場合は、残りの分割払い金額のみで済み、別途手数料は不要です。
新規契約後1年以内の解約手続き
2025年4月1日より、楽天モバイルの解約事務手数料に関する新ルールが適用されています。
新ルールの内容は以下の通りです。
対象 | 2025年4月1日以降に回線をお申し込みかつご利用を開始し、 1年以内にご解約または契約解除されたお客様 |
解約事務手数料 | プラン料金の月額最低利用金額の1ヶ月分 ※最大1,078円(税込) |
対象プラン | ・Rakuten最強プラン ・Rakuten最強プラン(データタイプ) ・Apple Watch ファミリー共有 |
この変更により、短期間での解約に対して一定の手数料が発生するようになりました。
ただし、1年以上利用してから解約する場合は、従来通り解約事務手数料は0円です。
また、初期契約解除や譲渡・承継などのやむを得ない事情がある場合は、解約事務手数料は発生しません。
なお、2025年3月31日までに契約した回線については、この新ルールは適用されません。
従来通り解約事務手数料は0円のままです。
楽天モバイルの事務手数料に関するよくある質問
楽天モバイルの事務手数料について、ユーザーからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
楽天モバイルの事務手数料無料はいつまで続く?
Q
楽天モバイルの事務手数料無料はいつまで続く?
A
楽天モバイルの契約事務手数料無料化は「ZERO宣言」の一環として導入されたもので、現時点で終了予定は発表されていません。
将来的な変更の可能性はありますが、2025年5月現在は無料のままです。
楽天モバイルは他社との差別化を図るためにも、この無料施策を継続していくと予想されます。
ただし、解約事務手数料については2025年4月から一部条件で有料化されているため、契約前に最新の情報を確認することをおすすめします。
楽天モバイルで隠れ手数料はある?
Q
楽天モバイルで隠れ手数料はある?
A
楽天モバイルでは契約事務手数料は無料ですが、以下のような「隠れ手数料」として認識されることがある費用があります。
- 口座振替手数料:月々110円
- コンビニ支払い手数料:金額に応じて66円〜550円
- SIMカード再発行手数料:物理SIMカードの再発行には3,300円
- 書類郵送サービス手数料:1点につき330円
ただし、これらの手数料はオプショナルなものであり、基本的な契約や通常の利用では発生しません。
クレジットカード払いを選択し、eSIMを利用することで、ほとんどの手数料を回避することが可能です。
2025年4月に変更された解約事務手数料とは?
Q
2025年4月に変更された解約事務手数料とは?
A
2025年4月1日からの解約事務手数料の変更について、以下の点を特に押さえておきましょう。
適用対象 | 2025年4月1日以降に新規契約した回線のみが対象 ※それ以前に契約した回線は対象外 |
発生条件 | 契約から1年以内に解約した場合のみ手数料が発生 ※1年以上利用していれば、解約時の手数料は無料 |
手数料 | プラン料金の月額最低利用金額の1ヶ月分 ※最大1,078円(税込) |
※初期契約解除や譲渡・承継などのやむを得ない事情がある場合は、解約事務手数料は発生しません。
この変更は、短期間での解約を抑制するための施策と考えられます。
長期的な利用を検討している場合は特に気にする必要はありませんが、試しに使ってみたいという場合は注意が必要です。

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※各社のキャンペーンやプランは変更される場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
まとめ
楽天モバイルの事務手数料についてご紹介してきました。
- 契約事務手数料は完全無料
- オンラインでも店舗でも無料
- eSIMの交換・再発行も無料
- MNP転出手数料も無料
2020年11月4日以降、楽天モバイルでは新規契約時や他社からの乗り換え(MNP)時にかかる契約事務手数料が完全無料となっています。
これはオンライン契約だけでなく、全国の楽天モバイルショップでの店頭契約でも同様に無料です。
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- 名義変更(承継)
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- 買い替え超トクプログラム
- 新規契約後1年以内の解約手続き
契約事務手数料が無料化されていますが、一部のサービスや手続きでは手数料が発生します。
しかし、楽天モバイルは事務手数料が無料になる上、料金プランもシンプルで月々のコストを抑えられるため、携帯料金の節約をお考えの方には大変おすすめです。
無料キャンペーンを活用すれば、さらにお得に契約できるチャンスもあります。
ぜひこの記事で得た情報を参考に、楽天モバイルへの乗り換えや新規契約をご検討ください。
※本記事の情報は2025年5月時点のものです。
最新の情報は楽天モバイル公式サイトでご確認ください。